やまとの文学ノオト

少し気になった事や感動した事、なんでもありの雑記帳です。 とても私的で、そして少しだけ詩的な時間をお付き合い下さい。

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読書は雨の日がいい。
少し暗い部屋で、冷めかけた珈琲を飲みながら。
雨の音はこれ以上読書の手助けをするものはないくらいのもの。
早々の結論で恐縮だが、何もしなくていいのが雨の日。
本と珈琲もやり過ぎかもしれない。

そういえば私がまだ学生だった頃、漫画や大人向けの雑誌などの裏表紙にアイデア商品なるものの広告が載っていた。
同年代以上の皆さんはもちろんご存知と思うが。

いわく、昔は貧弱な坊やと呼ばれたがこれであなたもたくましい肉体を手に入れられる、とか、自宅で真っ黒に日焼けができるランプとか。
そんな少々胡散臭い商品達の中に、不眠症の人もすぐに眠られるテープって言うのがあった。 
これはカセットテープにただただ水の落ちる音、ピチョン、ポチョン、ポトンと延々その音が録音されているもの。
それこそ効果の程はわからないまでも、なんだか妙に納得する ものがある。

雨には不思議な効果があるように思えて仕方がない。
雨音や雫や風に舞う雨粒が窓ガラスを叩く 音に、とても心を落ち着かせるものを感じるのは私だけだろうか。
飼い犬の様子を見ていても同じように思えてくる。

雨の日には狩猟には出ず、すみかで雨のやむのを待ちながら過ごした太古の思い出がDNAに刻まれているのかもしれない。 
恐ろしい捕食者も来ない安堵感であるかもしれない。

何もしないことが許される時、それが雨の日。
 

所要で明石まで出かけた。
いつもは車だが、余る時間も楽しめるかと電車で移動してみた。
そう思っただけで明石が旅行の目的地のように思え、小旅行の気分である。

JR三宮の改札口をくぐる。
もう久しぶりの電車の香りが漂う。

子供の頃から、エアコンの効いた特急電車の匂いがとても好きである。
冬の寒い朝、ヒーターあたりから漂うあの香りもなかなかのものであるが。
最近そんな事は考える時間がなかったな、と走り始めた快速電車の窓の外を見ながら思う。
いや本当は時間はあったのだろうが、気持ちの余裕がなかったのかもしれない。
だからこうして無為に見える今も、きっと自分らしさを取り戻す貴重な時なのだろう。

左手に林立するオフィスビルにさえぎられて神戸港は見えない。
右手は緑があふれるばかりの山並みが続く。

車輪をきしませながら、快速電車は神戸駅を出発した。
夏の太陽はもうジリジリと焼け付くばかりの熱を伝えている。
コンクリートのビルと高速道路の橋脚はそれを反射すらしない。
涼しい車内に居てもじっとり汗がにじむような景色である。

唐突に海が見えた。
青い海。広い海。静かな海。
今日の私にはただただ優しい海。
このままあの海に飛び込んでしまおうか、そんな衝動に駆られ須磨駅で電車を下りた。

ホームから見た須磨は、車窓とは打って変わってたくさんの家族連れやカップルの嬌声にあふれていた。
浮き輪やカラフルな水着の派手な色は、まるでコンクリートに染み入る日差しのように見えた。
一刻も早く立ち去らなきゃ、タイミングよく着いた普通電車にあわてて飛び乗る。

ここからはもう目的地も近いから、席には座らない。
朝の通勤時間はとうに過ぎ、車内は案外静かである。

ふと反対側の扉の横でタブレット端末を使って仕事に励む男性に気付く。
あの人もきっと電車の匂いの違いには気付かないのだろうな。
そんな事を思いながら車掌の明石の声を待った。
 

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暑気払いに何を食べますか?

これはもう素麺しかないでしょうね。
食欲のない夏はやっぱり麺類。 
麺好きの私は夏は毎日素麺と冷やしうどんでOK。

でもね、飽きませんか?素麺。
さっぱりしているのに不思議です。
特に具のない素麺つゆだけの時、飽きるのが早いみたいです。

そこでおすすめ、魚の煮汁で食べる素麺。
これ美味しいですよ。お勧めです。
私の生まれた九州天草では普通に食べるため、最近まで他の地方の人も皆食べるものと思っていましたが、テレビのナントカ県民ショーで放映されていたのを見て驚きました。
「天草地方の人は魚の煮汁で素麺を食べる!」なんてとりあげられていて、逆に驚きでした。
おお、煮汁の素麺はマイナーだったんだ!
でも美味しければいいのですよね。

作り方は至って簡単。
1.煮魚を作った時の煮汁を素麺にかける。煮汁は温かい方が美味しい。
2.その上に大き目の青ねぎをたっぷりかける。
3.すりおろした生姜を多めにのせる。
これだけ。とにかく簡単で美味しい!

煮汁についてもう少し詳しく書くと・・・
魚初心者の方は白身魚の煮汁をお勧めします。
これは旨みと甘味がたまりません。
でもでも、慣れると背の青い魚でも美味しい。いや、むしろその方が美味しい。
さらに味は複雑になります。美味しい魚臭さがいい。

煮汁は少し煮立たせて濃い目にした方が美味しいと思います。
私の田舎あたりでは真っ黒で少しとろみがあるのです。
九州独特の醤油のおかげかも知れませんが。
魚を煮たときに密閉容器に入れて冷凍保管しておけば重宝しますね。

とにかく美味しいです。臭くないですよ。
ぜひお試し下さい。
母なる天草の海の恵みを無駄にしない漁師町の庶民の味です。


ふるさと天草についてほんの少し・・・。

今見える天草の海も山も、来る者を拒まない優しさを見せてくれています。
この地でほんの数百年前に天草の乱が起こりました。
純粋な信仰の行き着いた先の事、純真であり悲しい結末を迎えたようです。
歴史も文学も、天草にはその足跡が今も数多く残っています。

天草の島のあいだの夕焼けは 舟もその身も染めて人釣る (与謝野寛)
天草の松島ここに浮かぶなり 西海のいろむらさきにして     (与謝野晶子)







 

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